ポストコロナを見据えた資産形成のコツ
2022年4月15日公開、ARUHIマガジンの連載です。
有事に備えてキャッシュの割合を多めに
前回の「投資のキーワードは『長期積立・分散・低コスト』投資目的に合った適切なスタイルで取り組もう」では、実際に投資を始める準備と、どのようなことに気をつけて取り組めばいいのかを説明しました。投資の目的を明確にして、あくまで長期視点でより安全なスタイルを実践していくことを推奨しています。
私たちは、新型コロナウイルス感染症拡大という大きな出来事を経験しました。長い人生においては、良いときもあれば悪いときもあるものです。こうした荒波を越えつつ、将来に備えていかなくてはなりません。
今回のコロナ禍を経験して感じた人も多いかもしれませんが、収入が減ってしまったり、先の見通しが不透明になったりしたときには、現金預金があることが安心につながります。
筆者は、一般的に少なくとも毎月の生活費の7.5か月分は預貯金で保有しておくことを勧めていますが、こうした有事に備える場合には生活費の1年分のキャッシュがあると安心です。
貯蓄をどのような形で保有していくかは、自分が安心感の持てる割合にしていくといいでしょう。