遺産4000万円、夫の退職金2000万円あるのに老後が心配なアラ還夫婦の金銭感覚

2022年8月1日公開、ダイヤモンドオンラインの連載「”残念サラリーマン”のお金の相談所」です。家計相談をしていると、「金銭感覚が一般から少しズレているのでは?」という方に出会うことがあります。もともと裕福な環境で生活されてきた方や、収入の多さに引っ張られて生活に必要な支出かどうかの見極めができなくなっている人に多いようです。そして、その少しズレてしまった金銭感覚は、人生の節目節目に影響します。そろそろ定年というタイミングで「このままだとまずいかも?」と気付いた場合、老後の生活に大きく影響してきます。

両親の遺産4000万円、夫の退職金が2000万円

「何とか老後、暮らせるようにしてほしい」と家計相談に来られたのは、若い頃の実家での裕福な暮らし方から結婚後も抜けきれず、お金があればつい散財してきたというパート主婦のMさん(58歳)。今まであまり貯金はできず、両親の遺産を相続(約4000万円)しても、5年ほどで使い切ってしまったという経験の持ち主です。