定年後の「プチ贅沢志向」抜けず…83歳で老後資金が尽きる

7月25日公開 日刊ゲンダイ「60歳からの家計簿」です。

Aさんは55歳のときに役職定年し、定年後の雇用延長をしないと決めていました。子どもたちはみな社会人になったし、住宅ローンも完済。定年後の生活は何とかなるだろうと思っていました。

60歳の定年の年は、ちょうど結婚35周年。両方の祝いを兼ね、夫婦で少し贅沢な旅行をしました。自分たちへのごほうびのつもりで、「いまだけ」と思い、何事も少しランクを上げて贅沢をしたそうです。

 ですが、この旅行後、生活全般において少し「高級志向」が生じ、料理でも食材や素材にこだわりはじめるなど、今までと異なる支出の仕方になってしまいました。生活費が足りなくなるのは目に見えていたので、贅沢は時々取り入れる状況でしたが、次第に頻度が増しました。家計は大きな赤字になりました・・・

 

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