年金暮らしなのに「本家」のプライドで毎月9万円の赤字が

7月16日公開 日刊ゲンダイ 60歳からの家計簿 です

本家の長男であるTさんは、両親が亡くなった後、妻とともに“本家の役割”をこなしています。役割というのは、盆暮れ正月に親戚が集まる宴の席をもうけること、お使い物の準備、親戚の冠婚葬祭への参加などです。

行事を取り仕切るには結構な金額を持ち出さなければなりません。ある程度の蓄えはあっても、年金暮らしには負担が大きいといえます。

 またTさんの娘は地元の旧家に嫁ぎました。Tさんは、本家のプライドと、娘に恥ずかしい思いをさせないために、事あるごとに贈り物やお祝い金を出しています。この支出もTさんご夫婦にはかなりの負担です。

 老後資金の残額を見るたびにひやひやしながら、付き合いを・・・