「じき死ぬから」70歳独居老人の年500万円浪費の末路

2020年2月14日公開 プレジデントオンラインの連載です。

 

「父のお金遣いが荒く、このままでは老後資金がなくなってしまうのではないか」

父親を連れて家計相談に来たのは中小企業経営者の樺沢実さん(38歳・仮名)。

父親の隆さん(70歳・仮名)は、実さんの会社の創業者。現在は会長で、75歳まで報酬を受け取れる約束になっています。しかし、会社の経営状況が悪化しているため、役員会で会長への報酬停止が議題にあがったそうです。すぐに報酬が止まれば暮らしが成り立たなくなるのではないかと心配し、実さんは報酬支払いを今後2年に限ることで父親の了解を得ようとしていました。

隆さんは50代半ばで妻を亡くし、以降、ひとり暮らしを続けています。近くに住む実さん夫婦が掃除と洗濯を手伝っていますが、それ以外は自分でやりくりしているそうです。ただ、ひとりで寂しいからなのか、自由だからなのか、とにかく交友関係や外食などにお金を使っていました。その浪費は毎月の収入を超えて、貯蓄を切り崩すほどであるため、実さんとしては老後資金の目減りが心配です。

 

 

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