
ファイナンシャルプランナーで株式会社マイエフピー代表の横山光昭が20年も前から実施している「家族マネー会議」。実は家計管理にとても役立ちます。お金の共有ができると、お金の使い方、節約の仕方の効率もよくなり、目的をもって貯金をしていくこともできるようになるでしょう。今回はその「家族で協力してお金が残る家計をつくる方法」として、《家族マネー会議》をご紹介します。
お金の話、ちゃんとできていますか?
最近は、物価の上昇が止まりません。
食材、光熱費、日用品……節約しているつもりでも、「なんでお金が残らないんだろう」と感じること、ありませんか?
その理由のひとつが「家族の非協力」。
家計相談でも、「夫が協力してくれない」「子どもが気にせず使ってしまう」という悩みは非常に多いのです。
いくら自分だけが努力しても、家族が浪費してしまっては家計改善はできません。
家族で協力するカギは「共通認識」
そこでおすすめなのが《家族マネー会議》です。
“お金の会議”と聞くと堅苦しい印象かもしれませんが、これは家族が共通認識を持つための「ゆるやかな作戦会議」。
なぜ節約するのか、何にお金を使いたいのか——
それを共有できれば、家族の行動が自然と変わっていきます。
家族マネー会議の始め方・進め方
会議といっても、内容はとてもシンプル。
開催タイミングのコツ:
給料日や収入が入った直後がおすすめ。お子さんも含め、家族全員でテーブルを囲みましょう。
話す内容の一例:
- 収入の報告(ざっくりでOK)
- 支出と貯蓄予定の確認
- 支出の振り返り:「消費」「浪費」「投資」の視点でチェック
- 買いたいもののプレゼン&家族で投票(全員賛成なら購入OK)
- 雑談タイムも忘れずに!(ドラマ、推しの話題など)
子どもに収入を伝えることに抵抗がある方も多いかもしれませんが、「これくらい使うと家計が厳しくなる」「これだけ残れば将来に備えられる」など、お金の感覚を育てる良い機会になります。

実際にやってみた家庭の変化とは?
家族マネー会議を取り入れたご家庭では、次のような声が寄せられています。
- 子どもが家計簿を気にするようになった
- 住宅購入の話を共有したら、子どもがおやつ代や電気代を節約し始めた
- 収入が厳しいことを伝えた結果、社会人の子どもが生活費を入れてくれるようになった
- 家族との会話が自然と増えた
小さなことのようで、実は大きな一歩です。
月に一度の「家族会議」で、家計も心もあったかく
「お金の話=ケンカになる」と思い込まず、まずは気軽に話せる場づくりから始めましょう。
雑談の延長でスタートしてもOK。大切なのは、家族で「話す」ことです。
節約も投資も、土台は「家計管理」。
その家計管理を家族で共有すれば、自然とお金が残る仕組みになります。
次の給料日、ぜひ「家族マネー会議」、開いてみませんか?
あなたの家でも始めてみませんか?
「家族の協力を得られたら…」と悩んでいる方ほど、一度お試しください。
“家計が変わる”と同時に、“家族の関係も変わる”かもしれませんよ。

