
家計の理想的な割合は、いくつかありますが、今回は家計の中での固定費と変動費の割合、さらに貯金もうまく作っていく割合についてご紹介します。この割合は、弊社・マイエフピーに通われるお客様の中で、黒字家計でかつ貯金ができている人のデータを基に出したもの。参考にしていただければ嬉しいです。
■ 家計を見直す前に、まずは「支出の種類」を知ろう
家計管理の第一歩を踏み出すにはいろいろな方法がありますが、今回取り組んでほしいのは、支出を固定費・変動費・貯金に分けることです。
◎ 固定費とは?
固定費とは、毎月ほぼ一定額で発生する支出のこと。
主に、契約や生活スタイルに基づく支出が含まれます。
<固定費の代表例>
- 住居費(家賃・住宅ローン)
- 通信費(スマホ・インターネット)
- 保険料(生命保険・車の保険など)
- 教育費・習い事費
- サブスク代(新聞・サプリ・コンタクトなど)
- 車のローン・駐車場代
- 小遣い・ペット費用
これらは「見直しにくい」と思われがちですが、保険の見直しや通信プランの変更などで、大幅な節約が可能です。
◎ 変動費とは?
変動費は、月によって金額が変動しやすい支出です。
日々の行動や習慣が反映されやすく、「使い方のクセ」が出る部分でもあります。
<変動費の代表例>
- 食費・外食費
- 水道光熱費(電気・ガス・水道)
- 交通費・ガソリン代・ETC代
- 日用品・医療費・被服費・理美容費
- 交際費・娯楽費・化粧品代・嗜好品(たばこ・お酒など)
変動費は「予算管理」でコントロールしやすいため、習慣化できれば節約効果が高い支出です。
■ データで判明!黒字家計の支出割合とは?
マイエフピーがサポートしてきた1,000世帯のうち黒字家計500件を分析したところ、次のような傾向が分かりました。
◎ 黒字家計の支出割合
- 固定費:45%以内に収まっていた家計 → 453件(90.6%)
- 変動費:35%以内に収まっていた家計 → 428件(85.6%)
- 貯金:10%以上できていた家計 → 332件(66.4%)
- 黒字家計の平均貯金割合は20%
このことから、理想的な家計の支出バランス=「固定費45%・変動費35%・貯金20%」という「黄金比」が見えてきました。
■ 横山光昭の家計管理法との共通点
家計再生コンサルタント・横山光昭は、支出を3つに分けて管理することを推奨しています。
「見直すなら固定費」「習慣化なら変動費」「守るなら先取り貯金」
これは今回のデータとも一致し、実践的な改善につながる方法です。
■ 理想バランスを実現するコツ
● 固定費を45%以内に抑える
- 通信費や保険など、「契約を変えるだけ」で下げられる支出から見直すのが効果的。
● 変動費は35%以内をキープ
- 週予算・封筒分け・アプリ管理など、自分に合った方法で予算を習慣化。
● 貯金は20%以上を目標に「先取り」する
- 収入が入ったら、まず貯金を確保してから生活費を割り振るのが横山式。
■ まとめ|あなたの家計は、黄金比に近づいていますか?
| 支出項目 | 理想の割合 | 実行ポイント |
|---|---|---|
| 固定費 | 45%以内 | 通信費・保険・家賃の見直しで節約効果◎ |
| 変動費 | 35%以内 | 食費や日用品などは予算化でコントロール |
| 貯金 | 20%以上 | 先取り&自動化で「確実に貯める」仕組みを作る |
支出割合の見える化は、黒字家計への第一歩です。
「どこを直せばいいのか」が数字で明確になれば、行動も変わります。
