
新しいNISAが始まり、1年半ほどが経ちました。いまだ「関心はあるけれど始められない」「今から始めても遅いかしら」なとど迷っていらっしゃる方もいらっしゃいます。始められる環境なのに、迷って時間を使ってしまうのはもったいない。今回は改めて「NISA(ニーサ)」の賢い使い方についてお話しします。
NISAとはどういう制度?
NISAは、投資で得た利益に税金がかからない制度です。通常、株や投資信託で利益が出ると約20%の税金がかかります。でもNISA口座内で買えば、非課税になるんです。
2024年から新しいNISAとして制度が拡充され、「老後に向けた準備」にも最適な仕組みに変わりました。
- 年間360万円まで投資OK(つみたて枠+成長投資枠)
貯金が多かった人は、早めに貯蓄を投資に変えていくことができます。 - 非課税期間は“無期限”に!
18歳以上なら何歳でも始められ、何歳まででも継続できます。 - 生涯投資枠は1,800万円まで
つまり、「投資をしても税金がかからない口座」で、「自分のペース」で「将来のための資産形成」ができる制度になりました。

「NISAの賢い始め方」3つのポイント
① まずは「つみたて投資枠」から始めよう
いきなり高額を投資しようとすると怖いもの。だから、月1万円、3,000円でもいいので、「つみたて投資枠」を使ってみましょう。
おすすめは、手数料が安く、長期分散投資ができるインデックスファンド。リスクを取りすぎず“守りの姿勢”で投資していけます。
具体的には、
- SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
- eMAXIS Slimシリーズ(全世界株式・米国株式)
- 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド など
手数料が低く、信頼度の高い銘柄を選ぶのがコツです。
②「生活費を削りすぎ」の投資はNG!生活にゆとりがある範囲で
私の家計相談では「投資のために生活が苦しくなった」方も見てきました。
投資はあくまで「余裕資金」で行うもの。NISAの魅力に引っ張られて無理な額を投資すると、途中でやめたり、取り崩すことになりかねません。
お金の習慣を整えてから、投資に回せるお金を見つける。
これが「続く投資」の第一歩です。
③ NISAは“使い切らなくてもOK”
「枠を全部使わないと損なの?」と聞かれることもありますが、そんなことはありません。
年間360万円の枠があっても、自分のペースで使えばOK。
月1万円でも続ければ、1年で12万円、10年で120万円に。
大切なのは「始めること」と「続けること」。時間を味方につけましょう。
まとめ:NISAは“未来の自分”のための資産作り
NISAは“非課税”というメリットがありますが、一番の魅力は「投資を生活に組み込むキッカケになること」だと思います。
家計の見直しから、無理のない予算設定、そしてNISAでのつみたて。これを習慣にできれば、お金に振り回されず、自分の未来をコントロールできるようになります。
少しずつでも、自分のペースで。
それが、「NISAの賢い使い方」です。

