
家計簿をつけたり、節約したり。やれることはやっているはずなのに、なかなか貯金ができない…と思うことはありませんか?
物価が上がっているから仕方がないとはいえ、頑張っても「貯金」が実らないのは、もどかしいというか、残念ですよね。
貯金は実は「今月の残りを貯めていこう」ではうまくいきにくく、あらかじめ「先取り貯金」をし、残りのお金で暮らしていくくらいでないとうまくいきません。人間は楽なほうに流れていきやすいものですから、「なんとなく」「残れば」という貯金の仕方ではうまくいかないものなのです。
今回は、たくさんの家計相談から見えた「貯まらない人の傾向」と、それをどう変えていくかについてお伝えします。
特徴1:「なんとなく」でお金を使ってしまう
コンビニでついで買い、カフェで毎日コーヒー……。惰性でお金を使っていませんか?良くない習慣になっていないでしょうか。
1回1回は小さな金額でも、「なんとなくの出費」が積み重なると、大きな金額になっていきます。
👉 対策: 使い方を「見える化」する。まずは1週間、すべての支出をノートやアプリで記録してみてください。自分が「何に弱いのか」が見えてきます。
良くない習慣に気が付いたら、やめる・頻度を下げるなど出の工夫をしてみましょう。残るお金が増えてくるはずです。
特徴2:収入が増えた分、生活水準も上げてしまう
昇給・ボーナス・副収入。収入が増えると、うれしいですよね。ですが、「ちょっとぐらいいいよね」と外食が増えたり、家賃の高い部屋に引っ越してしまったり…。そういう行動の変化にもつながりやすくなります。
これは「生活のインフレ」とも呼ばれる現象です。収入が増えたのに合わせて、生活レベルも上げてしまうと、貯まるものも貯まりません。
👉 対策: 増えた収入の一部を、先に「貯蓄」に回してしまう。
最初から“ないもの”として扱えば、自然に貯まっていきます。
収入が増えても、まずは「今までの生活を継続する」ことを優先して。
特徴3:「目標」がないまま貯金しようとする
「とりあえず月1万円は貯金したい」と言っても、目的がないと気持ちが続かないもの。
ダイエットと同じで、「なんのために貯めるのか」が見えないとモチベーションが保てません。
お金を貯めたいのに貯まらない人は、その貯める理由を聞かれても「なんとなく」「将来のために」という漠然とした目標しかないことが多いものです。
👉 対策: 貯金の目的を具体的にする。「1年後に旅行に行きたい」「子どもの教育費として300万円貯めたい」など、数字+目的+期限で考えてみてください。
特徴4:家計簿が続かない
「家計簿が苦手なんです」という声、よく聞きます。
でも大丈夫、完璧じゃなくていいんです。“記録”ではなく“気づき”が目的です。
逆に家計簿をつけていてもお金が貯まらない人もいます。家計簿をつけると言うことが正解なのではなく、その家計簿を振り返り、支出を把握して改善することが大切ですから、お金が貯まらないからと家計簿にこだわる必要はありません。支出がわかればよいのです。
👉 対策: 細かく記録しなくても、1日1回「今日いくら使ったかな?」とざっくり振り返るだけでも効果あり。数日後に「よいお金の使い方だったかな、ムダにはなっていないかな」という振り返りができればさらに良し!
特徴5:「いつか余ったら貯金しよう」と思っている
「余ったら貯めよう」という人に限って、なぜか余らないものです。
これは“お金の優先順位”が後回しになっているから。
👉 対策: 「先取り貯金」を習慣に。給料が入ったら、まず最初に一定額を貯金用口座に移してしまう。残ったお金で生活する“やりくり式”がおすすめです。
まとめ:お金は「性格」でなく「習慣」で貯まる
お金が貯まる・貯まらないは、才能や性格のせいではありません。
日々のちょっとした“習慣の差”が、数年後には大きな違いになります。
貯まる人は、最初から完璧ではありません。
「まずは1週間、支出を見直してみる」「先取り貯金を始めてみる」──
そんな小さな行動が、大きな成果につながります。

