これまで、SBI証券の「SBI・V・シリーズ」、とくに「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」についてお話してきました。
ここで改めて強調しておきたいのが、「信託報酬」の違いがどれほど大きな影響を与えるかということです。

今回はこの信託報酬と利益への影響についてです。


信託報酬ってなに?

投資信託を運用してもらうためにかかる「管理料」のようなものです。
運用会社に支払う、いわば“手数料”の一種で、保有している間ずっとかかり続けます。

この信託報酬は、投資信託の運用成績に直接影響するもの。
たとえば、年率5%で成長する商品があったとしても、信託報酬が高ければ、その分リターンは削られてしまいます。


楽天・VTIとSBI・V・VTIで、信託報酬に差がある

  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド:信託報酬 約0.162%
  • SBI・V・全米株式インデックス・ファンド:信託報酬 約0.0938%

この差はたったの**約0.07%**に見えるかもしれません。
しかし、投資額が大きくなり、運用期間が長くなるほど、差はどんどん広がります。


たとえば20年間、毎月3万円を積立投資した場合…

  • 年利5%、信託報酬0.162%:約1,231万円
  • 年利5%、信託報酬0.0938%:約1,250万円

→ 約19万円の差に。

(※税引前、概算シミュレーションです)

これが30年、40年と続けば、数十万円〜100万円以上の差になることもあるのです。


小さな差を侮らない

インデックス投資は「地味だけど、しっかり増えていく」手法です。
だからこそ、ムダな支出=手数料の高さを抑えることが大切。

「気にするほどじゃない」と思わずに、未来の自分の資産のために、手数料には敏感でいてほしいのです。


まとめ:

  • 信託報酬は“じわじわ効いてくる”重要コスト
  • 同じ投資対象なら、コストが低い方が有利
  • SBI・Vシリーズは、その意味でも初心者にとって頼れる選択肢

次回は、投資初心者のよくある質問にお答えしながら、実際の始め方や、続けるコツをお話したいと思います。
「投資が怖い」「損したらどうしよう」――そんな不安にも触れていきます。

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